1日に密着

東京都交通局の運輸系職員は、どんな毎日を送っているのでしょうか。3名に密着しました。

  • 鉄道営業(駅係員)園部隼彬の1日に密着
  • 自動車運転[バス]山下裕貴の1日に密着
  • 交通技能[保線]福田英治の1日に密着

鉄道営業(駅係員)園部隼彬の1日に密着

8:00過ぎ | 出勤

市ヶ谷駅構内にある駅務室に出勤。更衣スペースで制服に着替えます。お客様に信頼いただくためにも、身だしなみはとても重要。鏡の前で乱れがないかをしっかりとチェックします。

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8:50 | 出勤点呼

点呼を受け、前日からの泊まり勤務の職員と交代し、業務の引き継ぎをします。注意事項やその日の勤務ダイヤを確認。ほぼ1時間刻みで持ち場が細かく決まっているため、次の持ち場をすぐに確認できるよう、勤務ダイヤ表を制服の内ポケットに入れています。

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2020年の東京2020オリンピック・パラリンピックに向けて、海外からのお客様へのおもてなしも今後はより重要に。点呼の際には、業務でよく使う英語フレーズ3つを復唱していす。練習するフレーズは月の上・中・下旬で次々入れ替わります。

9:00 | ホーム監視
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その日の勤務ダイヤに沿って、持ち場に移動し業務を開始。この日は、ホーム監視からスタートです。合図灯とマイクを持ってホームに向かいます。

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ホームを巡回し、ホーム上の安全確保に努めます。列車が進入する際には、ホーム上のお客様の様子や、線路上に異物がないかなどを指差し確認。万一、線路上に傘などの障害物がある場合は、迷わず緊急停止ボタンを押すよう指導されています。

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ホーム上のお客様が乗車したことを確認し、手に持っている合図灯を使って乗務員に出発の合図を送ります。列車を見送った後も再度、線路上に異常がないか指差し確認します。

10:00 | 駅務室業務

助役の指示に従って、車椅子を利用のお客様のご案内や、無人改札口でのトラブルの対応などをします。

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それ以外の時間は、駅務室内の監視操作盤の前に座り、モニターで運行状況を監視。遅れや運行見合わせなどが生じている場合などは、必要に応じて駅構内やホームにアナウンスを行います。

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操作盤の周りには、運転指令所からの直通電話や、駅間の内線電話、他の鉄道会社ともつながっている無線電話など、様々な通信装置があります。最初はどの電話がどれかを覚えるのも大変でした。今では操作も身につき、それぞれの電話指示に速やかに対応しています。

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11:00 | 休憩

駅務室内の休憩スペースで、昼食を食べたりコーヒーを飲んだりして過ごします。同僚とおしゃべりをしながら、つかの間のリラックスタイム。夜遅くまでの勤務になるため、合間合間の休憩時にゆっくりと体を休めておくことが大切になります。

体調管理のために、こまめな手洗いやうがいも欠かせません。

12:00 | 窓口業務(乗り換え改札)
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改札の横や窓口内で運賃精算業務を行います。市ヶ谷駅では、都営新宿線から他社線に乗り換えが可能。運賃精算業務も複雑ですが、スムーズに対応できるよう、乗り越し運賃などを頭に入れています。

お客様に乗り換え経路などをご案内するのも大切な業務。普段新宿線を使わない方にとって、市ヶ谷駅での乗り換えは複雑なため、分かりやすく説明することを心掛けています。海外からのお客様の対応には、毎日の点呼時に練習している英語フレーズが役立ちます。

14:00 | 休憩

休憩室で1時間休みます。

15:00 | 窓口業務(出入り口改札)

運賃精算業務や案内業務を行います。出入り口改札では、駅構内についての質問だけでなく、目的地への行き方などのお問い合わせも多くあります。ときには地図に乗っていない建物について質問されることも。正確にお答えできるよう、市ヶ谷駅周辺の主要施設や学校など、街についての知識を普段から蓄えておくことが大切になります。

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必要に応じて改札機や精算機の点検も行います。また、忘れ物などのお問い合わせにも対応します。

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16:00 | 窓口業務(乗り換え改札)

乗り換え改札で窓口業務にあたります。

17:00 | 休憩

休憩室で1時間休みます。

18:00 | 窓口業務(出入り口改札)

夕方のラッシュの時間帯に入り、改札も非常に混み合います。よりスピーディで正確な精算業務を心掛け、お客様をお待たせしないようにします。

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19:00 | 窓口業務(乗り換え改札)

乗り換え改札で窓口業務にあたります。

20:30 | 休憩

ここで少し遅めの夕食に。駅の外に食べに出ることもあれば、コンビニで買い物をして休憩室で食べることもあります。休憩室の一角にはキッチンもあり、簡単な調理をして食べる人もいます。

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21:30 | 助役指示

駅務室で列車の運行状況を監視。助役の指示に沿って車椅子を利用のお客様の案内業務などを行います。

22:30 | 窓口業務(乗り換え改札)

乗り換え改札で窓口業務にあたります。

25:00 | 業務終了

最終電車を利用されるお客様の対応をした後、駅務室に戻ります。

寝間着に着替えて4時間ほど仮眠します。シフト制で生活リズムが不規則になるため慣れるまではなかなか大変ですが、最近は効率よく睡眠がとれるようになりました。

5:30 | 準備

起床後、制服に着替えて準備します。再度、身だしなみをしっかりとチェック。

6:00 | 業務再開/駅務室業務

駅務室で列車の運行状況を監視。助役の指示に沿って業務にあたります。

7:00 | 窓口業務(乗り換え改札)

朝の通勤・通学で混雑する時間帯。精算が必要なお客様などで窓口にずらりと列ができることも。正確でスムーズな運賃精算業務や案内業務に努めます。

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8:00 | 駅務室業務

この日最後の持ち場です。駅務室で列車の運行状況を監視しながら、助役の指示に沿って業務にあたります。

9:00 | 退勤点呼

退勤点呼を受けて次の勤務者と交代し、業務は完了です。

9:20 | 業務終了

バス運転手 山下職員の1日に密着

6:30 | 出勤

出勤したらまず、営業所1階に掲示されている出勤表を確認します。事前に出勤表は確認し、出勤時間は頭に入れていますが、急な変更がないかを含めて最終チェックします。

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乗務検査(アルコールチェック)を受けます。東京都交通局では、乗務前日の飲酒は禁じられています。お客様を乗せて走る以上、飲酒運転撲滅の厳しいルールが敷かれているのは当然のこと。もちろん私も前日はお酒を口にしていませんが、検知器にストローで息を吹き込み測定します。

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更衣室で制服、制帽を身に着けます。運転手の印象は、そのまま都営バスや東京都交通局への印象にもつながります。鏡でチェックしながら身だしなみをきちんと整えます。

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7:00 | 車両点検
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料金機用の金庫を営業所内の所定の棚から取り出し、それを持って乗務する車両に向かいます。今はほとんどがICカードでの支払いとなり、現金の割合は大幅に減りました。金庫を運転席横の運賃箱にセットします。

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乗務する車両を点検します。整備専門の職員によって車両は万全の状態に保たれていますが、出庫前の日常点検として、エンジンオイルの量やタイヤの状態などをチェックします。結果を車両点検表に記入し、始業点呼の際に提出します。

7:20 | 始業点呼

免許証を提示後、健康状態・車両状態・携行品等を確認・報告。アルコールチェックの結果に問題がないことも確認します。

運行管理者からその日の運行指示書(運行ダイヤ)を手渡され、詳細を確認します。

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7:30 | 乗務開始

いよいよ乗務がスタートです。その日の運行ダイヤによって担当する路線は変わります。長い路線では4往復程度、短い路線では6往復程度乗務します。

運転手は、お客様とじかに接するサービス業。朝のラッシュで混み合う時間帯も、お客様にできるだけ気持ち良くご利用いただけるよう、「ご乗車ありがとうございます」と笑顔であいさつすることを意識しています。

乗り心地を良くするために、減速や加速は段階的に行います。特に、停止時のブレーキ操作は最も注意を払うところ。衝撃なく停止できるように毎回気を配ります。

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11:00 | 車両点検
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運行ダイヤに応じて、休憩に入る時間も異なりますが、各乗務員は食事、仮眠など思い思いに過ごします。

家から弁当を持参することもありますが、今日は営業所内の食堂でランチ。食事をしながら同僚と雑談をするのも気分転換になります。

16:00 | 乗務再開
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休憩を終え、身だしなみを整えて、再度アルコールチェックを受けます。

後半の乗務がスタート。夕方のラッシュ時で道路の交通量も増えていきます。前方だけでなくサイドミラーやバックミラーにも注意深く目を配りながら、安全を第一に運転します。

20:00過ぎ | 乗務終了

営業所に戻り、敷地内に設置してあるガソリンスタンドで給油した後、所定の位置に駐車します。

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お客様の忘れ物などがないか車内を点検。座席の下も忘れずチェックします。

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車体の傷や異常の有無などを目視でチェックします。

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料金機から金庫を取り外して営業所に戻り、金庫の中のお金を精算します。

20:30 | 終業点呼

3度目となる最後のアルコールチェックを受けます。乗務中にいっさいのアルコール類を口にしていないか、念には念を入れたチェック体制が敷かれているのです。

運行管理者に、乗務の終了を報告。次回の勤務を確認して、この日の勤務は完了です。

更衣室で私服に着替えます。乗務を無事に終えた安心感から同僚との会話も弾み、リラックスできる瞬間です。とはいえ乗務時間以外も、公務員としての自覚は常に必要。家に帰り着くまで気持ちを緩めず、都民の方々に「見られている」という意識を大切にしています。

交通技能[保線] 福田職員(半泊勤務)の1日に密着

12:00過ぎ | 出勤

大島庁舎に出勤。更衣室で作業着に着替えます。安全のために、反射材のついたベストを装着。足元は安全靴を着用します。

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12:45 | 始業
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この時間から勤務スタートです。今日1日の作業内容を確認し、点呼まで待機します。

13:05 | 始業点呼

点呼を受け、今日1日の作業内容を報告。所長からの連絡事項や注意事項の報告の後、「安全綱領」を職員全員で唱和します。1日が始まるぞ、と気持ちに一気にスイッチが入ります。

体が資本の私たちにとって、ラジオ体操も重要な日課です。けがをしないためにも、十分に体をほぐします。

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13:20 | ミーティング

夜間作業について、工事の受注者も交えて作業内容の確認を行います。夜間には数多くの工事が同時進行で実施されます。事故なく、円滑に工事を進めるための重要なミーティングです。

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13:30 | 仕業点検、軌道調査など
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(仕業点検)夜間作業で使用する工事用の車両(保守用車)を昼間のうちに点検・整備します。保守用車は、工事で使用する工具類や線路の材料等の運搬、軌道やトンネルを点検するためもので、私たちの業務に欠かせないツールの一つです。その保守用車をあらかじめ点検・整備しておくことで、夜間作業中の故障を未然に防いでいます。夜間作業ではこの保守用車の運転も行います。

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(軌道調査)保線区の現場は、1班4人で4班体制をとっています。軌道調査では、全線を4つに分け、各班にそれぞれ担当する区間が割り振られます。日々の徒歩巡視で不具合の箇所があった場合、自分たちの班の担当区間を詳細に調査し、今後の補修計画を立てます。

16:15 | 他部署と夜間作業の最終確認

ここ大島保線管理所には保線区のほかに、トンネルや駅などの構造物のメンテナンスを担う施設区や、維持管理計画に携わる工務区があります。そうしたほかの部署と作業内容の最終確認を行い、連携を図ることも重要になります。

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16:45 | 夜間作業ミーティング

夜間作業に出る職員が集まって、ミーティングを行います。保守用車の出発する順番や夜間の作業内容を全員で再確認することにより、安全に夜間作業を行うことができます。

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17:30 | 休憩
18:30 | 書類作成

昼間の軌道調査等の結果を記録し、今後の補修計画を作成します。補修内容や規模により自分たち(直営)で実施するか、工事の受注者に依頼するかを決めます。どちらの場合でも、今後の作業予定を考慮しながら、補修する時期や補修内容を明記して書類を作成します。

20:15 | 休憩

夜間作業は朝までの長時間になります。作業開始まで2時間程度の休息をとり、万全の状態で作業に臨みます。

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22:30 | 夜間作業(直営作業または工事立会)
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直営作業(自分たちで行う作業)では、昼間にできない軌道調査や点検を行ったり、自分たちでレールを交換したりします。皆が寝ている間に、自分たちで線路を補修して健全な状態で電車の始発を迎える時がこの仕事の醍醐味であり、やりがいにもつながっています。

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大規模な補修の場合は工事の受注者が行い、私たちはその監督という立場で現場に立ち会います。終電車が終わってから始発電車までの3時間程度の間に、事故なく効率的に工事を進めるために、事前に工事の受注者と綿密に打ち合わせを行います。始発電車を絶対に遅らせてはならないというプレッシャーがある分、無事に終えた時の達成感は格別です。

5:45 | 休憩
7:00 | 書類作成

次の班に円滑にバトンタッチするために、昨晩の作業内容をまとめます。

8:45 | 業務終了