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04 自動車運転[バス]

子どもに憧れられる仕事をしたい。その思いで未経験から挑戦を決意。
山下 裕貴 Hiroki Yamashita 自動車部千住自動車営業所 2013年入局

志望動機 / 「都バス」の高い認知度と信頼感に惹かれて

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前職は、自動車教習所で指導教官をしていました。車が好きで就いた仕事でしたが、教える側なので運転する機会は限られます。自分でハンドルを握る仕事がしたいと考えたとき、選択肢として真っ先に頭に浮かんだのが、日ごろ教習の途中によく見かけていた都営バスの運転手でした。
都営バスは、都民の暮らしに深く根付いているバスだと思います。当時3歳の息子も、まだバスに乗った経験がなかったのに、ミニカー遊びを通じて「都バス」を知っていたほどです。子どもに憧れられるような仕事をしたいという思いが、未経験から都営バスの運転手に挑戦する一番の後押しになりました。

東京都交通局に入局して / 改めて知った、道路における譲り合いマナーの大切さ

東京都交通局の採用試験で初めてバスの運転席に座ったほど、私はまったくの未経験者でした。研修が始まってからも「本当にできるだろうか」と不安でしたが、指導教官の方達が、未経験者には時間を長めに割いて分かりやすく教えてくださいました。安全への意識に加えて、公務員としての心構えを最初に学んだことも印象的でした。乗務中はもちろん、普段の立ち居振る舞いも見られている意識が必要で、今も常に心にとめています。
研修期間中は、オフの時間にも都営バスや他社のバスを利用し、運転手がどのように接客やアナウンスを行っているのかを観察し、参考にしました。実際に乗務を始めて感じたのは、バス停から発進する際に後続車が道を譲ってくれるのは、とてもありがたいということです。以来、私も自家用車に乗る際は、バスにやさしい運転をするようになりました。私が運転するバスに家族が乗りに来て、子どもに働く姿を見せられたのもうれしかったですね。

私の仕事 / なめらかな加速と減速で乗り心地の向上に努める

私が所属する千住自動車営業所は、主に足立区から北区、台東区や荒川区にまたがる5つの路線を担当しています。約100名の運転手が在籍し、その日のダイヤ表に沿って乗務する路線は変わります。都心の路線と比べると、ご年配のお客様が多いこともこのエリアの特色です。お客様の車内転倒事故を防ぐためにも、お客様が席に着くのを必ず見届け、「発車します、おつかまりください」とアナウンスした上で発進することを意識しています。また、加速や減速、停止の際には、できるだけ衝撃がないようペダルを段階的に踏むことを習慣づけています。
都営バスに乗車する際は基本的に「前乗り・前払い」のため、乗車されたお客様の視界に、真っ先に運転手が入ることになります。つまりお客様にとって運転手の第一印象は、都営バスの印象に直結するということ。ご乗車の際に「ありがとうございます」とお声がけするなど、都営バスに親しみや信頼を感じていただける接客に努めています。

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仕事のやりがい / 片時も気を抜けない仕事だからこそ達成感も大きい

安全に細心の注意を払い、できる限り定刻でお客様を目的地にお届けすることが運転手の使命。乗務中は常に気を張り詰める時間が続きます。それだけに、1日の乗務を無事に終えて車庫に戻って来ると、仕事をやり遂げた達成感があります。やりがいを感じられる瞬間ですね。また、ご乗車の際に「いつもご苦労様」と声を掛けてくださるお客様や、終点で降車される際に運転席の方まで来て「ありがとう」と言ってくださるお客様もいて、何気ない一言が大きな励みになります。
以前、エリア内の鉄道がトラブルで運休した際、バス停に大行列ができ、満員のお客様を乗せて何度も往復運行したことがありました。災害や事故で電車の運行に支障が出た際にも、都営バスは都市の交通手段として頼られる存在なのだと改めて感じました。非常時には、マニュアルに沿った的確な行動が重要になります。日ごろの乗務を通して、それらの力を磨いていきたいと思っています。

将来の目標 / 無事故の日数を更新し続け、信頼される運転手に

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運転手のキャリアプランとして、後進の運転手の指導やバスの運行管理に携わる運輸事務職になる道があり、チャレンジの機会が多いことも交通局の良さだと感じています。
私自身の今現在の目標は、運転手として1日も長く無事故で走り続けることを自分に課しています。入局後の現場研修で私の指導役に就いてくださった先輩は、25年以上のキャリアで1度も事故を起こしたことがない熟練運転手です。その先輩の運転は、スピードにのっていても安定感があり、なめらかに衝撃なく停止する技術の高さに圧倒されました。真似ようとしてすぐにできるものではありませんが、私もこれから経験を積み重ね、少しでも近づくことが目標です。安全運転の教えを守りながら乗り心地のよい運転を心掛け、お客様にも後輩にも信頼される運転手を目指していきたいと思っています。

応募される皆さんへ / 命を預かる責任を胸に、お客様目線でサービスを

日々の生活の足として、都民をはじめ多くの方々に親しまれている都営バスで働きたいというのが、私自身の志望動機でした。実際に都営バスの運転手として働く今、人々の暮らしに深く根づく公共交通であることを改めて実感しています。環境にやさしい車両を積極的に導入するなど、先駆的な取り組みも東京都交通局ならではの良さであり、みなさんにとっても働きがいにつながるのではないでしょうか。
バスの運転手は、運転のプロであると同時にサービス業でもあり、お客様の立場に立って乗務にあたることが大切になります。お客様の命を預かる、非常に責任の重い仕事ですが、お客様と近い場所で仕事ができ、直接「ありがとう」の言葉をいただきながら働ける喜びは、何にも代えがたいものです。そこにやりがいを見いだせる人ならば、私のように未経験からのスタートでも、ぜひ思いきって挑戦してほしいと思います。

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ある一日のスケジュール

6:30

出勤

乗務検査(アルコールチェック)を受け、制服に着替えて準備します。

7:00

車両点検

乗務するバス車両の点検や料金機用金庫のセットを行います。

7:20

始業点呼

点呼を受け、その日の乗務ダイヤを確認します。

7:30

乗務開始

日によって担当する路線や乗務時間は異なります。長い路線では4往復、短い路線では6往復ほど乗務します。

11:00

休憩

その日のダイヤによって休憩に入る時間も異なります。昼食をとり、休憩室で仮眠します。

16:00

乗務再開

再度アルコールチェックを受けてから、夕方ラッシュ時の乗務を担います。

20:00過ぎ

乗務終了

営業所内にあるガソリンスタンドで給油、車内・車外の点検や金庫の収納を行います。

20:30

終業点呼

3度目のアルコールチェックを受け、終業点呼を行い終了、着替えて退勤します。