女性が働く場としての東京都交通局

東京都交通局では運輸系の各職種で女性職員が活躍しています。女性職員の視点から見た東京都交通局の働きやすさとは?今後のライフプランやキャリアプランは? 4名の女性職員が語り合いました。

  • 矢代 麗 / 電車車掌 泉岳寺乗務区 2010年入局
  • 古内 沙友里 / 鉄道営業 都庁前駅務管区 2016年入局
  • 小野 優子 / 自動車運転[バス]北自動車営業所 2016年入局
  • 飛田 美千代 / 自動車運転[バス]江東自動車営業所 2009年入局

東京都交通局に入局した私たちの理由

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車の運転が好きで、以前は運送会社でトラックドライバーをしていました。同じ大型車でも、多くの人に利用されるバスはやはり特別な存在。大変さは仕事をする前から感じてはいましたが、ステップアップしたいと思い東京都交通局の採用試験を受け、バス運転手として、8年前に入局しました。配属先の自動車営業所には当時すでに女性運転手が3名いたこともあり、それほど不安は感じませんでした。一番戸惑ったことは東京の交通量の多さでした。それまで地方への運転が多かったので、その点での変化は大きかったですね。

私は18歳からバスガイドとして働く中で、バスの運転に興味を持つようになったんです。それも観光バスではなく、大都市・東京を走るバスを運転してみたくて、都営交通に憧れました。飛田さんと同じで私ももともと車好き。群馬県出身で、車社会で育ったことも影響していると思います。現在勤務している自動車営業所で、女性の運転手は私1人です。お客様にとっても女性のバス運転手は珍しいようで、入局した当初は、乗車されたお客様が私を見て「わっ!」と声を上げて驚かれることもよくありました(笑)。

入局前は別の鉄道グループ会社に勤めていて、車内での物品販売や切符販売などを担っていました。お客様に快適に過ごしていただくためのサービスの提供にやりがいを感じていたのですが、次第に、もっと列車の運行そのものに関わる業務をしてみたいと思い始めて…。それで車掌の仕事に興味を持ちました。前職は契約社員だったこともあり、転職するなら長く安心して働ける職場がいいなと考えていたときに東京都交通局の採用案内を目にしたんです。電車車掌として採用されて、現在、乗務管理所で勤務しています。

私は専門学校を出た後、東京都営交通協力会(※)に就職し、駅の業務にあたっていました。その中で、より規模の大きな駅で多くの人の役に立ちたいという思いが募って、東京都交通局の採用試験にチャレンジしました。入局後、鉄道営業(駅係員)として駅務区に勤務しています。もともと地図や路線図を見るのが好きで、各地の鉄道路線や駅名に詳しいんです。先輩から「○○駅の行き方をお客様に尋ねられたけど、何線?」と聞かれることもあります(笑)。
(※)東京都交通局では、駅業務の一部を東京都営交通協力会に委託しています。

女性の視点から見た東京都交通局の職場環境

私が所属する自動車営業所のバス運転手約200名の中で、女性は私を入れて5名です。女性用の更衣室やトイレが完備され、女性だけでゆっくり休憩できるスペースもあるのでとても快適。男性職員も含めてみな和気あいあいとした雰囲気で、何の不便も不安も感じることなく仕事ができています。乗務中も性別を意識するようなことは特にありませんが、女性らしいお客様サービスができたらと思っています。安全運転に加えて日ごろから心掛けているのは、優しく、芯のある声でマイク案内をすること。お客様から「聞き取りやすいね」と言っていただけることもあります。

女性運転手には、お客様も声を掛けやすいのかもしれませんね。半面、渋滞で遅れてしまった時などは「なんで遅れるの」とお叱りを受けることも。どちらにしてもお客様から率直な意見をいただけることをプラスに受け止めています。私が所属する自動車営業所も女性用の施設が完備されて、不便を感じることはないですね。先輩運転手は全員男性ですが、同僚としていつも気さくに接してもらっています。バスガイドの時は数泊にわたる長距離ツアーもあって体力面で大変でしたが、今はシフトに沿ってきちんと休みもとれるので、前よりずっと健康的に働けています。

私が所属する乗務管理所には女性の乗務員が10名いて、6名が既婚者。そのうちの車掌何名かはお子さんもいます。女性の比率は少ないものの、10年以上前から女性職員が在籍している職場なので、女性がいて当たり前、という雰囲気がありますね。同じ班の人同士で食事や旅行に行くなど、仕事を離れたところでも性別に関係なく交流しています。昨年、私が所属する乗務管理所の施設が一新され、女性用のお風呂や仮眠ベッドも増設されてとても快適になりました。女性の車掌も、お客様から話し掛けられる率は高い気がします。電車から降りたお客様が私の方まで来られて、「放送の声はもうちょっと大きい方が良いよ」とアドバイスをくださることもあります(笑)。車掌の仕事はお客様と1対1で接する機会が限られるので、話し掛けていただけるのは新鮮ですね。

私も普段から駅で声を掛けていただく機会が多く、「都営地下鉄も女性駅員が活躍してるんだね」と喜んでくださるご年配のお客様もいます。都営交通に親しみを感じていただけていると実感しています。私が所属する駅では、女性の鉄道営業(駅係員)は私だけですが、女性の助役が2名います。普段仕事をする上で、男女で作業を区別されることもなく、性別を意識せず業務に集中できています。泊まり勤務の際は女性用のシャワー室や仮眠室を使えるので、私も不便を感じたことは一度もありません。本音を言えば同じ女性職員がもっと増えたらなぁと思います。そしてこのような女性職員同士の交流の場があると嬉しいですね。

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ライフプラン&キャリアプラン

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私は今年から乗務員への選考試験を受験できるのですが、これまでは挑戦することに少し迷いも感じていたんです。乗務員は「仕事ひと筋」のイメージがあって…。でも先ほど矢代さんのお話で、子育てと両立しながら車掌として活躍する女性職員も多いと知って勇気づけられました。前にお世話になった女性の先輩にもお子さんがいて、泊まり勤務もこなしながら仕事に打ち込んでいました。その姿が格好良くて、私も将来的には仕事と家庭を両立していきたいと考えています。

同じ職場内に産休や育休を経て復帰した先輩がいると心強いですよね。私もこの先、結婚や出産を経験する時が来たらいろいろアドバイスをもらおうと思っています。仕事と家庭を両立している先輩方を見ていて感じるのは、本人だけで対処できる問題ではなく、家族や職場の協力も不可欠だということ。自分にできる限りのことをやりつつ、1人で抱え込まないことも大切だと思います。

本当にそうですね。私はパートナーと家事を分担して協力し合うことを心掛けています。洗濯や掃除は私より上手なのでそこは任せて、代わりに料理を頑張ろうかなと。私は出勤時間や帰宅時間も日によって違うので、時間があるときにお互いができることをしよう、と話し合っています。入局してまだ1年ですが、バスの運転には生涯携わっていきたいですし、ゆくゆくは出産や育児とも両立したいと考えています。

これは女性に限らないのですが、家族の介護というのも身近な話題ですよね。私も遠くない将来、仕事と介護の両立を考える時期が来るかもしれません。同じ職場の先輩にも介護をされている方がいて、出勤日はしっかりと仕事に集中して、休みの日に親御さんの顔を見に行くなど、時間をやりくりしているようです。介護でもやはり、1人で抱え込まず、必要に応じて公的なサービスも上手に利用することが大事になりそうですね。

その点で、私たちのようなシフト制の仕事は比較的融通が利くところがありますね。業務を全員が把握しているので、空いた穴をほかの人がカバーできます。育児や介護に限らず、自分自身が病気になる可能性もあり、周りに頼らざるを得ない状況は誰にでも起こること。お互い様の気持ちでみんなが助け合う職場なので働きやすいですね。キャリアプランについて言うと、車掌から運転士へのステップアップを目指して試験を何度か受けているのですが、まだ合格には至っていません。毎回新たな課題が見つかることの繰り返しで…。周りの先輩たちも応援してくれているので、諦めずに挑戦を続けたいと思います!

私はこの先、乗務員を目指すか、それともこのまま駅業務を極めて助役を目指すか、まだ心が決まっていないのですが、とにかく与えられるチャンスは最大限に活用したいと考えています。東京都交通局は、性別を問わず挑戦できる環境がありますし、産休や育休などのサポート制度もしっかりと整備されています。そうした制度を利用しながら、大好きな鉄道の仕事をずっと続けていきたいと思っています。

私はバス運転手としてある程度の経験を重ね、自信もついてきたので、次のチャレンジとして今年度、助役選考試験を受けて合格しました。新年度から助役の研修を受ける予定です。運行管理者の資格もすでに取得しているので、今後の業務で活用していければと思っています。こうして挑戦を続けられるのも、心から尊敬できるすばらしい先輩方が周りにいるからこそ。「目指したい」と思える人が身近にいる環境で働けるのはとても幸せなことだと実感します。

入局1年目の今は運転技術を磨くことが一番の目標です。これまで坂道発進が苦手だったのですが、周りの先輩たちがすごく親身にアドバイスをくれて、かなり上達しました。苦手な分野を克服し、得意なことを増やしていけるのは純粋にうれしいですね。「これでいいや」と思ってしまえば自分の成長もそこで止まってしまうので、この先も現状に満足せず上を目指していくつもりです。この先、経験を積んで、昇任試験を受けられる時が来たら、積極的に挑戦したいと思っています。

応募される女性の皆さんへ

お客様をお乗せして走る以上、プロ意識と責任感をしっかりと持つことが大切だと思います。そこに男性・女性の区別はありません。1人ひとりが都営交通を担うプロフェッショナルとして、互いに高め合いながら仕事ができる環境が東京都交通局にはあります。女性も働きやすい職場なので、ぜひ安心して入ってきてください。

私のようにまったくの未経験からのスタートでも、バスの運転技術を一から身につけていける研修制度が整っています。面倒見が良くてフレンドリーな先輩方ばかりなので、すぐに溶け込んで自然体で働けると思います。女性が長く働き続けるためのサポート制度が充実しているのも東京都交通局の魅力。バスの運転に関心がある人は、どんどん挑戦していただきたいですね。

転職前は同僚のほとんどが女性だったので、男性の多い職場で働くことに最初は少なからず不安もありました。でも実際に入局してみると「私は何を心配していたんだろう」と思ってしまうほど、毎日快適に楽しく仕事ができています。業務において男性・女性の隔たりはなく、女性も意欲的にチャレンジを続けていける職場です。一緒に働く女性の仲間がこれからどんどん増えていくことを心待ちにしています。

職員の性別に関係なく「みんなで一緒に駅を支えて行こう」という一致団結した連帯感があるので、働きがいがあります。全体から見るとまだ女性職員の数は少ないので、ぜひたくさんの女性に入ってきてほしいなと思います。女性の視点やアイデアも積極的に活かしながら、東京都交通局全体のサービスをさらに高めていけるといいですね。

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東京都交通局の支援制度

【主な休暇等の支援】

妊娠出産休暇 妊娠中及び出産後を通じて引き続く16週間以内の休養として与えられる休暇
出産支援休暇 出産にあたり、配偶者が子供の養育、その他家事などを行うための休暇
育児参加休暇 配偶者の出産前後に配偶者の負担軽減を図るとともに、育児参加のきっかけとしていくための休暇
育児時間 生後1歳3か月未満の子供を養育するための休暇
子どもの看護休暇 中学校就業の始期に達するまでの子を養育する職員が、その子の看護(負傷・疾病)を行うための休暇
育児休業 子供が満3歳になるまで、育児のために休業することができる制度
部分休業 小学校就学前の子を育てるために、勤務時間内の始めと終わりに1日2時間以内で休業することができる制度
介護休暇 配偶者、父母、子、祖父母、孫、兄弟姉妹などを介護するため、6か月の期間内で必要と認められる期間の休暇
短期の介護休暇 配偶者、父母、子、祖父母、孫、兄弟姉妹などを介護するため、年5日(対象となる要介護者が複数の場合は10日)で必要と認められる期間の休暇

平成29年2月末日現在

【出産費・祝い金等の支援】

  • 出産費・家族出産費、出産費附加金・家族出産費附加金
  • 育児休業手当金
    など