明治神宮外苑は、明治天皇とその皇后、昭憲皇太后のご遺徳を永く後世に伝えるために、旧青山練兵場跡(きゅうあおやまれんぺいじょうあと)に造成され、大正15年(1926)10月に明治神宮に奉献されたものです。聖徳記念絵画館を中心に、憲法記念館(現明治記念館)などの記念建造物と、陸上競技場(現国立競技場)、神宮球場、相撲場などのスポーツ施設が作られました。後に軟式球場やテニスコート、アイススケート場、打撃練習場(バッティングドーム)、フットサルコートなどの施設が作られ、多くの人たちに親しまれています。
館内には、明治天皇のご生涯と明治維新に始まる日本近代化の様子を描いた80枚の大壁画(縦3m×横2.7m)を展示。当代一流の画家による日本画・洋画各40枚の壁画は史実に基づき厳密な考証の上で描かれており、歴史好きには興味つきない空間でもあります。建物は、中央に位置する大広間の上にある直径15mのドーム屋根、左右に配置された画室の自然採光など先駆的な技術が取り入れられており、日本最初期の鉄筋コンクリート造りの美術館建築として、平成23年に国の重要文化財に指定されています。
神宮の森に囲まれた、自然いっぱいの公園。一番人気のジャングルタワーは、トンネルすべり台とローラーすべり台が一緒になったタワーで、週末には行列ができるほど。にこにこ山のネットのぼりや斜面のぼりなど、自然を活かした遊具が多く、手軽に冒険気分を満喫できます。中央広場は人工芝とゴムチップで舗装してあり、小さいお子さんでも安全に遊べるのもうれしいポイント。お弁当の持ち込みも可能で、ピクニック気分で楽しんではいかが。
絵画館の北西にあります。広さ60m×30mのスペースは世界大会規格でもあり、製氷整備も行き届いた快適な施設環境を誇っています。ヒーティングルームやフィギュア・ホッケー専門ショップもあり、一日を通して利用することも可能。オールシーズン楽しめ、フィギュアスケートを習いたい人にはスクールや個人レッスンも実施しています。
聖徳記念絵画館を中心とした外苑周回道路は、日曜・祝日の9~17時には緑豊かなサイクリングコースとして開放されています。1周1.2km、自転車を持ち込んで楽しむのはもちろん、大人車から幼児車まで、各種自転車を無料で借りることもできます。インストラクターが無料で乗り方をレクチャーしてくれる自転車の乗り方教室も人気。午前50人、午後50人で先着順なので、早めに受付を済ませましょう。雨天時は中止なので、インターネットで確認してください。
毎年秋の黄葉時期に開催されます。イチョウ並木や噴水池周辺、軟式球場の会場には日本各地の特産品やご当地グルメ、工芸品など約60店舗が出店。たくさんの来場者で賑わいます。