佃は江戸時代後期に一体になった「佃島」と「石川島」のふたつの島が起源です。佃島は徳川家康と同時期に江戸に移住した摂津国の漁師が、石川島近くの砂州に1645年に築いた島です。故郷の佃村にちなんで佃島と命名されました。周辺は関東大震災や戦災の被害を受けず、大正期の面影をとどめる街並みが見られます。
川沿いの下町の風景と超高層マンション群の大川端リバーシティ21をあわせた風景が、現在の佃を象徴。佃小橋の下の川底には、3年に1度行われる住吉神社の例大祭に用いる大幟(おおのぼり)の柱や抱木(だき)が、保存のため埋設されていいます。佃小橋から見ることができる位置には、佃住吉講による案内板が設置されています。
佃島と佃堀を隔てた対岸にある公園。ここは江戸時代、「鬼平」として知られた長谷川平蔵の発案によって設置された、石川島人足寄場があったところです。現在は高層マンションと隅田川、そして佃島の家並みを見晴らせる遊び場で、東京の今と昔を一望できます。春には桜も咲き誇ります。
江戸末期に創設された石川島造船所は、日本の近代造船発祥の地。その跡地であるリバーシティ21内にある株式会社 IHIの資料館です。コンパクトながら、民間初の蒸気船「通運丸」のドックを再現した「船をつくる」、石川島・佃島とIHIの歴史を紹介した「時代をつくる」など、1日いても飽きないほど充実しています。イラストやミニジオラマを活用して佃工場の1日を描いた工場日記はお子さんも楽しめます。
月島といえばもんじゃ。月島駅7番出口から500メートルほどの西仲通商店街は「月島もんじゃストリート」と呼ばれ、通り沿いや路地に80店を超えるもんじゃ屋さんが集まっています。月島駅近くの月島もんじゃ振興会協同組合で は、1000円で1100円分食べられる「月島ブランドお食事券」も販売しています。
もんじゃストリートとして知られる西仲通商店街の中ほどにあります。大正10年(1921年)頃に建てられた木造の交番が、大正15年(1926年)に鉄筋コンクリート製に建て替えられた建物。現在は、地域の安全や月島の観光案内の拠点となっています。
昭和26年(1951年)に観世音菩薩と一光三尊如来を安置する小さな堂が建てられたのが始まりで、平成13年(2001年)に建てられた現在のビル「サングランパ」内に移設されたました。月島開運観世音ともいわれ、開運・祈願成就のほか遺失物発見や病気平癒にご利益があるとされています。
店内には常時20羽前後のミミズク、フクロウがいます。1時間ごとに完全入れ替え制の店で、入店するとまずはフクロウの扱い方のレクチャーを受けてから触れ合います。雛から育てられたフクロウはストレスなく対応してくれ、写真も撮り放題に。ドリンクとフクロウグッズのおみやげつきで2000円。