2017年3月号
沿線で花見をしよう！！

春もいよいよ本番です。
この時期の楽しみといえば桜、大勢の観光客でにぎわう沿線のお花見の名所を紹介します。
暖かな陽ざしの下、ご家族やご友人と出かけてみませんか。

上野恩賜公園

ソメイヨシノなど約50種もの桜が堪能できます。

俳諧師松尾芭蕉も句に詠った桜の名所

江戸時代に奈良の吉野山から数多くの桜が移植され、今日まで多くの人に親しまれる桜の名所となった上野恩賜公園。不忍池周辺では骨董市などのイベントが催され、桜観賞をお祭り気分で楽しめます。花見の時期の夜には、ぼんぼりによるライトアップも実施されます。

飛鳥山公園

明治6年に日本最初の公園に指定され、現在も多くの人に親しまれています。

都電は飛鳥山公園のすぐ脇を通ります。車内からも桜が楽しめます。

江戸時代からの行楽地春には約600本の桜が園内をピンク色に

江戸時代の第8代将軍徳川吉宗が、庶民の行楽地として桜を植えたのが始まりとされる歴史ある公園。桜の咲く季節には、ソメイヨシノやカンザンを楽しみに、多くの花見客が集まります。園内には昭和の頃まで走っていた蒸気機関車も展示されていて、その姿を桜とともに楽しめます。

隅田公園

江戸時代の第8代将軍、徳川吉宗が桜を植えたのが始まりとされる隅田公園の桜。

屋形船から臨む桜は風流で、江戸の粋を感じられることでしょう。
写真提供：台東区

江戸からの由緒ある桜は屋形船から臨むのも一興

東京スカイツリーができてから、いっそう賑わっている隅田公園。隅田川に沿って細長く続く桜並木は美しく、ソメイヨシノをはじめ、サトザクラやオオシマザクラなど多様な桜を愛でることができます。隅田川を運航する屋形船や水上バスに乗って、両岸の桜を堪能するのも一興です。

芝公園

ソメイヨシノなど約140 本の桜が楽しめる芝公園。
写真提供：公益財団法人東京都公園協会

東京タワーのおひざ元で桜を愛でる

明治時代に指定された日本でもっとも古い公園のひとつとされる芝公園は、小規模ながらも東京タワーをバックに桜鑑賞ができるおすすめスポットです。弁天池の近くや丸山古墳の中腹も人気が高く、多くの花見客で賑わいます。交通の便も良いため、仕事帰りに夜桜を楽しむビジネスマンの姿も多く見かけられます。

千鳥ヶ淵緑道

お堀端に桜が咲き誇る、日本情緒を感じさせる景色。

ライトアップされる夜は幻想的な雰囲気に包まれます。
写真提供：一般社団法人千代田区観光協会

約260本の桜がお濠沿いに咲きまるで桜のトンネルを歩くよう

江戸時代に飲料水確保のため川をせき止め造成された千鳥ヶ淵。現在は、九段下駅を降りて皇居西側に向かう緑道はソメイヨシノやオオシマザクラなどが頭上に咲き、毎年大勢の人の目を楽しませてくれます。千鳥ヶ淵にはボート乗り場もあり、水面から見る桜もひと味ちがった風情があるのでぜひ体験して。

舎人公園

数多くのソメイヨシノが咲き誇る様子を楽しめるお花見広場。
写真提供：公益財団法人東京都公園協会

日米親善の証となったレーガン桜がシンボル

敷地が広く、シートを敷いて家族でゆったりと桜見物を楽しめる公園です。園内には、レーガン大統領夫人から贈られたというソメイヨシノ“レーガン桜”があります。もともと日本がアメリカに寄贈しワシントンのポトマック河畔に植樹されたソメイヨシノがあり、その枝を採取して植えられたのがレーガン桜だそうです。