- PROFESSIONAL WORKER ENCYCLOPEDIA
- Vol.06 資産運用部 事業開発課

安田友亮さん(やすだ・ゆうすけ)
駅を利用するお客様にとって
より便利で喜ばれる店舗をつくり、
都営地下鉄の駅に新たな価値を
地下鉄の駅構内は、単に通過するだけでなく、自動販売機やコインロッカー、ATMのほか、コンビニやカフェなど便利に通過する場所として、変わってきています。都営地下鉄でも現在、五反田駅のToei Sweets Shop、白山駅のカプセル玩具販売コーナーなど、さまざまな駅で店舗やサービスを提供しています。駅にどんな店舗があればお客様の利便性を高めることができるかを考え、東京都の事業協力団体の東京都営交通協力会(以下、協力会)と共に店舗等の設置、管理・運営などを行うのが安田さんの仕事です。
「時代とともに変わった駅の中のスペースを有効活用してお客様により良いサービスを提供することが私の役割です。ここ数年はコロナ禍で閉店してしまったお店も多く、今は新しい店舗の調整に力を入れています」
“都営ならでは”が感じられる
ほかにはないサービスを届けたい
取材時に安田さんが協力会の職員と調整していたのが、5月18日に本八幡駅に新しくオープンした期間限定ショップです。
出店準備の打ち合わせでは、外の通路から店内の商品がどう見えるか、ポスターは目に止まりやすい位置になっているかなど、駅を利用するお客様の視点から店内のレイアウトを検討していきます。「いつも心掛けているのは、さまざまな視点で考えることです。特に女性の視点で見てどう感じるか。女性が喜ぶものは男女問わず人気が出ますが、その逆は難しいような気がするんですよね」。日本橋駅にもスイーツショップが6月下旬に開店し、さらなる都営地下鉄の駅の魅力アップを目指しています。
前職での経験の前にも、学生時代はテーマパークで接客のアルバイトに打ち込み、ワクワク感や楽しさを生み出すことにやりがいを感じていた安田さん。「これまでの経験から、都庁に採用された時から交通局の駅構内の店舗に携わる業務を希望していました。ずっとやりたかった仕事ができて毎日楽しいです」と笑います。ほかにはない“都営ならでは”が感じられる店舗やサービスを目指して、これからも安田さんのチャレンジは続きます。
PICK UP SCENE!

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My Work’s Spirit is...

なぜこの店がここにあるのか。 ストーリーを描き、共感を引き出す
駅のスペースに何を作るかを考える時、意識しているのは「なぜこの場所にこのお店があるのか」のストーリーを描くこと。単純に自分の考えを主張するだけでは、ほかの人の共感は得られません。「この駅はこういう特徴があって、お客様はこんな動きをするから、ここにこんなコンセプトの店がある」という理由付けや物語を作っておくことが重要で、それがあるとアイデアが実現にぐっと近付くと思います。