皆さんが普段何気なく乗っている電車やバスなどの運行を行っている都営交通。
その運行には、東京でくらす人たちの生活を支える取り組みなど、
意外と知られていないお仕事もたくさんあるんです。
実は身近な都営交通のお仕事、その一部をご紹介します。

ほかの列車とぶつからないように
自動で速度を制御
ラッシュ時には2、3分おきのダイヤで走る都営地下鉄。列車同士の衝突を防ぐため、前の列車との距離を安全に保つよう、速度を自動で制御しています。万が一近付きすぎても、自動的にブレーキがかかるのでぶつかることはありません。


地下鉄にも「進め」や「止まれ」の
信号があるよ
地下鉄の信号は、線路脇の信号機や運転席のモニターに表示され、モニターではどのくらいスピードを出していいのかも分かります。運転席のそばに乗っていると聞こえる「チン!」というベル音は、信号が変わったことを運転士に知らせる音なんです。


路線全体の運行を見守る
総合指令所
運行している列車の現在地は、総合指令所の「運行表示盤」に表示され、司令塔役の運輸指令がリアルタイムで動きを把握しています。ダイヤが乱れたら、運輸指令が乗務員に指示を出したり運転間隔を調整したりしながら、正常なダイヤに戻していきます。


地下でもつながる
列車無線で安心
列車の運転席には、乗務員と運輸指令がいつでも連絡できるよう、列車無線装置があります。災害などで携帯電話がつながりにくいときでも、列車では専用の無線を使って確実に状況を伝えたり指示を出せるので、非常時等の安全安心のために欠かせない設備です。


危険や異常に気付いたら
非常通報器でSOSを!
車両の中にはお客様が乗務員に異常を通報できる非常通報器があり、ホーム上には駅係員へ連絡できる呼出インターホンがあります。体調不良のお客様がいらっしゃる場合や不審なものを発見した場合には、近くの通報器で乗務員や駅係員にお知らせください。安全安心な運行にご協力をお願いします。


すべての安全は
日々の保守・点検から
信号や列車無線、列車のブレーキなど安全を守るための装置は、小さな異常でも大きな事故につながってしまう可能性があります。保守係員が日々念入りな保守・点検を行い、安全という“当たり前”を支えています。
