TOEIのオシゴトストーリー

皆さんが普段何気なく乗っている電車やバスなどを運行している都営交通。
その運行には、東京で暮らす人たちの生活を支える取組など、
意外と知られていないお仕事もたくさんあるんです。
実は身近な都営交通のお仕事、その一部をご紹介します。

男の子とママがバスをまっているといつもと
ちょっとちがうバスがやってきました。

男の子がふしぎそうにしていると、ママが
「このバスはね、自然にやさしいエコなバスなの」と教えてくれました。
バスや電車を環境にやさしいのりものにするために
都営交通ではさまざまな工夫をしています。
その工夫をのぞいてみましょう。
イラスト:髙安恭ノ介

イラスト:都営交通アプリで毎日が便利に

排気ガスを出さないエコなバス

バスに乗ると、ママが「このバスは走っても排気ガスを出さないから、空気を汚さないし自然にやさしいのよ」と秘密を教えてくれました。「なめらかにすすむし音もしずかだから、ママとおはなししやすいね」と男の子もすっかりお気に入りに。2人が乗ったバスは、水素と酸素で電気をつくって走る「燃料電池バス」。都営交通では、全国でもいち早くたくさんの燃料電池バスを走らせています。

排気ガスを出さないエコなバス

水素ステーションがバスの営業所内に

バスを降りると、たくさんのバスがとまっている場所が見えてきました。「ここはバスの“おうち”。たくさん走ったバスは、ここでゆっくりやすむのよ」とママ。都営交通では、燃料電池バスに水素を入れる水素ステーションを、全国で初めてバスの営業所内につくりました。「おうちでごはんを食べられるようになって、バスもよろこんでるね」と男の子もうれしそう。

イラスト:水素ステーションがバスの営業所内に

まもなく「電気バス」も走り始めます

「もうすぐ充電した電気で走るバスもなかま入りして、もっとたくさんの路線でエコなバスに乗れるようになるんだって」。ママにそう聞いた男の子は「どんなバスなんだろう?」とワクワクしながら想像をふくらませます。

イラスト:まもなく「電気バス」も走り始めます

多摩川の白丸ダムでエコな水力発電

「自然にやさしいのは、バスだけじゃないのよ」とママ。東京都交通局の白丸ダムでは、多摩川の流れをつかってクリーンな水力発電を行っています。ダムのそばには、つくった電気を自動車に充電できる場所もできました。

イラスト:多摩川の白丸ダムでエコな水力発電

電気はバスの営業所や都電にも

多摩川の流れでつくられた電気は、たくさんの家庭に届けられるほか、意外なところでもつかわれています。「水の力でつくったエコな電気は、バスのおうちや東京さくらトラムでもつかわれているのよ」とママに聞いて男の子はびっくり! 「こんどはダムにも行ってみたい」とママにお願いしました。

イラスト:電気はバスの営業所や都電にも

環境にやさしく快適に過ごせる東京を目指して

「都営ののりものは、電車の車両にもエコなしくみを取り入れているの」とママ。地下鉄や日暮里・舎人ライナーでは、ブレーキをかけたときに電車が走る力を無駄にしないよう、電気に変えて再利用しているんです。「エコなのりものや電気が増えると、空気もきれいになるし、みんなが気持ちよく過ごせるようになるのよ」とママから教わって、男の子は都営ののりものがもっと好きになりました。

イラスト:環境にやさしく快適に過ごせる東京を目指して