皆さんが普段何気なく乗っている電車やバスなどを運行している都営交通。
その運行には、東京で暮らす人たちの生活を支える取組など、
意外と知られていないお仕事もたくさんあるんです。
実は身近な都営交通のお仕事、その一部をご紹介します。

人のかわりにコンピューターが運転する電車
「この電車は、運転士さんのかわりに、コンピューターがしっかり運転してくれているんだよ」とパパは男の子におしえてくれました。日暮里・舎人ライナーでは、駅から出発したり、駅に到着してとまったり、ドアを開け閉めしたりするのを、コンピューターが全部やってくれるんです。「でもね、朝いちばんはじめの電車は、電車がはしる道に何も落ちていないかたしかめるために、運転士さんがのっているんだって」と、パパはとっておきのひみつもはなしてくれました。


駅や線路をリアルタイムで見守っているよ
電車がいまどこをはしっているのかや、駅のようすは、「指令所」で係員さんがずっとみまもっています。「もし電車になにかあっても、指令所ですぐに分かるんだよ」とパパから教えてもらって、「電車の中にはいなくても、ちゃんと見てくれているんだね」と男の子もにっこり。


おすすめはいちばん前の席
しばらくすると、「パパ!スカイツリーが見えたよ」と男の子がうれしそうに声をあげました。高いところをはしっている日暮里・舎人ライナーからは、とおくのけしきがとてもよく見えます。天気がよければ、秩父の山々や筑波山だけでなく、もっととおくの富士山が見えることもあるんです。


線路がなくても電車がはしるひみつ
よく見てみると、電車がはしるみちには、ほかの電車のようなレールがありません。それは、この電車が鉄のしゃりんのかわりに、じょうぶなゴムのタイヤをはいてはしっているから。「ゴムのタイヤだから、しずかで、ゆれも小さいんだよ」とパパがおしえてくれました。いろんなひみつをきいた男の子は、日暮里・舎人ライナーのことをもっと知りたくなりました。


困ったときは「呼び出しボタン」を
日暮里・舎人ライナーは、運転士さんがいないだけでなく、ほとんどの駅に駅員さんがいません。「困ったときは電車の中や駅にある呼び出しボタンをおすと、いつでも係員さんとおはなしすることができるんだよ」とパパがおしえてくれました。「駅員さんがいない駅を交代で見て回っている係員さんもいるから、もしものときには近くにいる係員さんがかけつけてくれるんだって」。運転士さんや駅員さんがいなくても安心できるさまざまなくふうがあることをパパからおそわって、「困ったことがあっても安心だね」と男の子もうれしそう。


日暮里・舎人ライナーで空中散歩を楽しもう!
パパにひみつをたくさんおしえてもらって、男の子は日暮里・舎人ライナーがだいすきになりました。高いところから見るけしきは、まるで空をとんでいるみたい。「このけしきをママにも見せてあげたいね」「こんどはママといっしょにのろうね」とパパとやくそくしました。
