8代将軍・徳川吉宗が江戸の庶民のために植えたと言われる飛鳥山公園の桜。お酒や料理を味わいながら桜を観賞するお花見は、ここから始まったと言われています。ソメイヨシノやサトザクラなど約650本が小高い山いっぱいに植えられており、園内はもちろん公園脇を走る都電荒川線の車窓からもたっぷりと楽しめます。3月下旬から4月上旬(予定)にはぼんぼりが設置され、17:30頃~21:00まで夜桜も楽しめます。
音無川の別名を持つ石神井川の旧流路に整備された親水公園。古くから王子の景勝地として親しまれてきた場所で、川に沿って散策路があります。本郷通りに架かる音無橋から見下ろすと、桜並木の下に小川と水車があります。桜の木の下で花を愛でたり、かつての王子七滝のひとつを再現した「権現の滝」や木橋の「舟串橋」などを訪ね歩くことができます。
東京北部を流れ、隅田川に注ぐ石神井川。板橋区内から北区の音無親水公園付近までは、川沿いにソメイヨシノやヤマザクラなど1000本を超える桜が咲き誇っています。とくに、加賀藩前田家下屋敷の庭園跡である加賀公園周辺の桜は「板橋十景」のひとつに数えられるほど見事な眺め。池泉回遊式庭園の面影を残す築山に登れば、石神井川に連なる桜を見晴らせます。川沿いには、音無さくら緑地や氷川つり堀公園など旧流路を整備した公園が点在し、散策に最適です。
東京のお花見といえば、西郷さんの銅像が見守る上野の山。今から約400年前の江戸時代寛永年間(1624~1644)、寛永寺を創建した天海僧正が、奈良の吉野山から桜の木を移植させたのが始まりと言われています。ソメイヨシノをはじめ、カンザクラ、ヤマザクラなど50種類以上の桜が咲き誇り、正面口から大噴水に至る桜通りはまさに桜のトンネル。3月21日から4月12日まで予定されている「第66回うえの桜まつり」の期間中は、約1000個のボンボリが灯り、夜桜も楽しめます。4月5日の正と14:00からは、清水観音堂境内で上野はやし保存会による江戸情緒豊かな祭り囃子と寿獅子が披露されるなど、多彩なイベントも予定されています。
東京の桜の開花発表の基準になっている標本木をはじめ、ソメイヨシノやヤマザクラなど約600本の桜が咲き誇ります。神社外苑の桜と大鳥居の景観、内苑の日本庭園の神池と満開の桜など、趣きある桜が見られます。22:00までは宴会も可能。神社外苑では毎年3月下旬~4月上旬に千代田区観光協会主催の「千代田のさくらまつり」や「桜フェスティバル」を開催。「奉納夜桜能」や「奉納大相撲」など多彩な催しが予定されています。
隅田川両岸でお花見が楽しめる隅田公園。8代将軍・徳川吉宗が民衆も花見ができるようにと開放した場所です。隅田川に架かる吾妻橋から桜橋にかけて、墨田区側はソメイヨシノをはじめ、オオシマザクラ、八重紅しだれ桜などが、台東区側はソメイヨシノやサトザクラなどが見事な桜のトンネルをつくります。桜と高さ634mの東京スカイツリーの景観も見逃せません。毎年3月下旬~4月上旬にかけて墨田区側では「墨堤さくらまつり」が、台東区側では「隅田公園桜まつり」などのイベントも開催。「墨堤さくらまつり」期間中は21:30までライトアップされ、夜桜も楽しめます。
舎人公園は、みどりと水に恵まれた約61haの広大な公園で、レーガン元大統領夫人が来日した際に贈られた「レーガン桜」や園内に点在する約千本の桜が有名です。4月4日(土)・5日(日)の10:00からは「春の花火と千本桜まつり」が開催され、桜が咲く中、物産展やコンサート、大道芸などのイベントが催されます。4日(土)(荒天時は翌日に順延、両日荒天の場合は中止)の19:00~19:30には「桜」をイメージした約3000発の花火が春の夜空を彩ります。