もとは明治の元勲・陸奥宗光の別邸だった庭園。ジョサイア・コンドル設計の洋館と約100種のバラが咲く洋風庭園、京都の庭師・小川治兵衛の手による日本庭園が楽しめます。5月6日から31日まで「春のバラフェスティバル」が催され、ライトアップなどが行われます。
1678年、大久保忠朝が四代将軍家綱からの拝領地に造った江戸初期の大名庭園。池を中心とした庭園の区画や石の配置は、回遊式泉水庭園の特徴をよくあらわしています。名石で「蓬莱山」を表現した中島の石組みや、滝を想起させる枯滝など、見事な日本の美に触れられます。
1906年、皇室の庭園として造られました。玉藻池を中心に緩やかな池の流れに沿った回遊式日本庭園、広大な芝生と自然のままの巨樹が特徴のイギリス風景式庭園、広々とした芝生に左右対称にプラタナスの並木を配したフランス式整形庭園の3つの様式からなります。
三菱財閥創設者の岩崎彌太郎が、貴賓を招待する「深川親睦園」として開園。のちに隅田川の水で大泉水を造り、名石を周囲に巡らせて、明治の庭園を代表する「回遊式林泉庭園」として完成しました。関東大震災や東京大空襲では避難所としても活用されました。
岩崎彌太郎の長男で第3代社長の岩崎久彌の庭園と邸宅が整備された庭園。庭園は和洋併置式で、ジョサイア・コンドル設計の洋館と撞球室、名棟梁・大河喜十郎が手がけた和館大広間の3棟と宅地は、「旧岩崎家住宅」として国の重要文化財に指定されています。