羽二重団子は夏目漱石の『吾輩は猫である』の一節に「芋坂へ行って団子を食いましょうか」とあるなど、明治期の文豪の作品にたびたび登場する団子です。文政2年(1819)創業の店で、団子のきめが細かく絹織物の羽二重のようだと称されたことから名がつきました。羽二重団子は醤油味の焼団子と餡団子があり、煎茶付きで楽しめます。
日暮里・舎人ライナー 日暮里駅 徒歩5分
場所 荒川区東日暮里5丁目
お問合せ 03-3891-2924
営業時間 9:30〜17:30(土・日曜・祝日10:00〜、LO17:15)※変更する場合あり
定休日 無休
森鷗外が60歳で亡くなるまでの30年間を過ごしたのが観潮楼です。団子坂上(別名:潮見坂)の高台にあり、当時は2階の書斎から品川沖が見えたことから、観潮楼と命名されました。現在は森鷗外記念館として、鷗外の原稿や遺品などの資料を展示。藪下通り側入口には観潮楼門柱跡が、庭園には大イチョウと鷗外が座ったという石が残っています。
都営三田線 白山駅 徒歩15分
場所 文京区千駄木1丁目
開館時間 10:00〜18:00
休館日 第4火曜日(祝日の場合は開館、翌日休館)
入館料 通常展示300円
お問合せ 03-3824-5511
吉原の見返り柳は樋口一葉の小説『たけくらべ』の冒頭「廻れば大門の見返り柳いと長けれど···」に登場する柳の木。吉原帰りの客が、この柳のあたりで名残惜しく遊郭を振り返ったことから名付けられた、旧吉原遊廓の名所です。見返り柳の近くには、吉原大門跡に建てられた、「よし原大門」と書かれた街路灯もあります。
東京さくらトラム(都電荒川線) 三ノ輪橋停留場 徒歩18分
場所 台東区千束4丁目
『雪女』や『耳なし芳一』で有名な小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)が晩年過ごした場所に、彼の功績を讃えて整備された公園です。園内は、八雲の出身地であるギリシャをイメージしたつくりで、石柱や白壁などが点在し、庭園には花壇に囲まれた八雲の胸像や八雲の生涯を紹介する碑が設置されています。
都営大江戸線 東新宿駅 徒歩7分
都営新宿線 新宿三丁目駅 徒歩18分
場所 新宿区大久保1丁目
開園時間 8:00〜18:00(10〜3月は〜17:00)
お問合せ 03-5273-3914(新宿区みどり公園課)
「柿食へば鐘が鳴るなり法隆寺」の句で知られる正岡子規は、明治初期に日本に紹介されたばかりの野球を愛好しました。子規が上野恩賜公園の空き地で野球を楽しんでいたことや、「打者」「走者」など、ベースボール用語を日本語に訳した功績から、園内の野球場が「正岡子規記念球場」と名づけられました。球場横には、子規の野球に対する情熱を表した句碑も建立されています。
都営大江戸線 上野御徒町駅 徒歩15分
場所 台東区上野公園5丁目(上野恩賜公園管理所)
お問合せ 03-3828-5644(上野恩賜公園管理所)
江東尋常小学校は芥川龍之介が通っていた小学校で、現在の墨田区立両国小学校です。校外の北西角には龍之介の短編小説『杜子春』の一節が刻まれた文学碑があります。両国界隈は龍之介が幼児期から青年期までの多感な時期を過ごした場所でもあり、文学碑から北西の京葉道路沿いには「芥川龍之介生育の地」の案内板もあります。
都営大江戸線 両国駅 徒歩7分
都営浅草線 浅草橋駅 徒歩17分
場所 墨田区両国4丁目