TOEIのオシゴトストーリー

皆さんが普段何気なく乗っている電車やバスなどの運行を行っている都営交通。
その運行には、東京でくらす人たちの生活を支える取り組みなど、
意外と知られていないお仕事もたくさんあるんです。
実は身近な都営交通のお仕事、その一部をご紹介します。

きょうはバスに乗ってママとおでかけ。
転んで擦りむいたところにママがばんそうこうをはってくれました。
男の子はそれを見て、ママにたずねました。
「バスがケガをしちゃったら、だれがばんそうこうをはってあげるの?」
バスが故障してしまった時、どこでどのように修理されているのか、
ちょっとのぞいてみましょう。
イラスト:髙安恭ノ介

イラスト:転んで擦りむいたところにママがばんそうこうをはってくれました

都バス専用の「総合病院」で
故障や傷を直します

約1,500台ある都バス全ての車検を行うとともに、故障したり、傷がついてしまったりした時の修理も行っています。そんな「都バスの総合病院」が深川自動車営業所にある自動車工場です。

大がかりな作業や難しい修理は自動車工場の整備士におまかせ

大がかりな作業や
難しい修理は自動車工場の
整備士におまかせ

自動車工場の主役は、なんといっても約70人の整備士たち。腕の確かな整備のプロが、日頃のメンテナンスを行う各自動車営業所では対応が難しいエンジンのオーバーホール、床板の張り替え、板金塗装などの修理や、年に1回の車検を行っています。

イラスト:大きな傷やへこみをきれいに直して元通りピカピカに

大きな傷やへこみをきれいに直して
元通りピカピカに

大きな傷やへこみは、ハンマーでボディーをたたいたりパネルを交換したりして直し、色を塗り直します。バスの側面は平らで凹凸が目立ちやすいので、直したことが分からないようにきれいに仕上げるのが整備士の腕の見せどころ。

私たちが座る座席シートは整備士さんの手作りなんです

私たちが座る座席シートは
整備士さんの手作りなんです

運転席や傷みのある座席シートは、7、8年に一度張り替えを行います。張り替える都営バスの座席シートは、整備士さんの手作り。自動車工場内で型紙に合わせて生地を裁断し、一つ一つミシンで縫っているんです。

バス整備の知恵と工夫と努力がつまった「製作ノート」

バス整備の知恵と工夫と
努力がつまった「製作ノート」

工場には、これまでに改造した工具や、一から作った部品の設計図を記した「製作ノート」が受け継がれています。より早く正確な作業を追い求めてきた整備士たちの、知恵と工夫の歴史が刻まれています。

きょうも “健康”なバスが安全・安心を支えています

きょうも “健康”なバスが
安全・安心を支えています

都営バスでは、点検や修理をしながら一つの車両を15年ほど使います。バスが私たちを乗せて安全に走り続けることができるのは、各自動車営業所や自動車工場の整備士さんたちがバスを“健康”にしてくれているおかげです。

きょうも “健康”なバスが安全・安心を支えています