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すべての「今日」のために。
PHOTO 001 すべての「今日」のために。 写真家ゲオルギィ・ピンカソフが捉えた都営交通
PHOTO 001
すべての「今日」のために。

写真家ゲオルギィ・ピンカソフが捉えた都営交通

この街に暮らす私たちにとって、都営交通の風景はありふれたもの見慣れたものです。でも、世界の人々からすると珍しいらしい。面白いらしい。しかもその面白さは一様ではありません。同じ場所を見ていても、その国ごとにその人ごとに異なる視点で全く違うものに見えているのです。モスクワに生まれ、パリに在住するマグナム・フォトの写真家ゲオルギィ・ピンカソフ氏。世界中の都市を撮り続けてきた彼に、いったい都営交通の風景はどのように見えたのでしょうか。
今回からのPROJECT TOEIは「すべての『今日』のために。」をテーマに、世界的写真家集団のマグナム・フォトの写真家が撮った都営交通の情景をお届けします。

  • Gueorgui Pinkhassov  ゲオルギィ・ピンカソフ (1952年 モスクワ生まれ)

    中学時代に写真に興味をもち、1969年よりモスクワの全ロシア映画大学で映画撮影術を学ぶ。その後モスクワの映画撮影スタジオ、モスフィルムでアシスタントとして働きはじめ、後にセット・フォトグラファーとなる。1978年、モスクワのグラフィックアーティスト集団に参加。フリーの写真家として活動を始める。同年、映画監督のアンドレイ・タルコフスキーに認められ、彼の作品「ストーカー」のスチール・カメラマンを務める。1985 年、パリに移住し、1988 年よりマグナムに参画。Geo, Actuel, New York Times Magazine など世界の 主要雑誌で作品を発表する。写真集に『Sightwalk』(1998)、『Nordmeer』(2006 年)などがある。

撮影を終えた直後にお話を伺いました。

ーー東京の公共交通は、ピンカソフさんの目にどのように映ったでしょうか。

「東京の地下鉄の正確さや、便利さに感動します。(駅構内で)お茶ができるし、お手洗いもあります。だいぶ実用的ですね。モスクワの地下鉄はまず古いです。東京の地下鉄は現代的で、人も規則正しく動いています。」

ーー人々はどのように見えましたか。

「この国の人はデリケートだと思います。親切で、丁寧ですね。弱いものを守る精神があります。それはとても感じます。人はとてもオープンで、素直ですね。そういう意味では、日本の社会を羨ましく思います。ここにいると自分自身も変わり始めて日本人のようにエレガントで、丁寧で常に笑顔ですね。」

ーー働く人たちはどうでしたか。

「競争のためではなくて、みんなが高い基準を設定して挑戦している気がします。どの分野においても。ここはアーティザンの国です。職人技が強い国。何かの職に就けば一途で、自分自身の全てをかけて仕事をします。どんどん高いところを目指して、迷わず振り返らずに登って行きます。」

マグナム・フォトについて
1947年、ロバート・キャパの発案で結成された、会員が出資して運営する写真家の集団。
写真家の権利を守るだけでなく、写真に備わる記録性と芸術性を組織の中で融合させドキュメンタリー写真の地位を揺るぎないものにした。
現在ではメンバーの数も50名を超え、ニューヨーク、パリ、ロンドンと東京に支社をおき、フォトジャーナリズム、コマーシャル、ファッション、アートなど、様々な分野にてグローバルな活動を続けている。

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