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すべての「今日」のために。
PHOTO 011 すべての「今日」のために。 写真家ピーター・ブレイクリーが捉えた都営交通
PHOTO 011
すべての「今日」のために。

写真家ピーター・ブレイクリーが捉えた都営交通

写真家ピーター・ブレイクリー氏は限られた環境と限られた時間内に、直感で情勢を的確に象徴する瞬間を写真に捉えることを得意とするフォトジャーナリストです。ニューズウィーク、ニューヨークタイムズ、ナショナル・ジオグラフィック、パリ・マッチ、シュテルンなど、欧米の主流メディアで作品を発表されています。今回、その彼にコロナ禍の都営交通の風景を撮影していただきました。今我々が直面しているこの時代はやがて歴史となり、これらの写真は貴重な記録となるのではないでしょうか。

  • ピーター・ブレイクリー (1954年 アメリカ生)

    ニューヨークのスクール・オブ・ビジュアルアーツで写真を学んだ後、カナダのノヴァスコシアやニューヨーク州ロチェスター、ニューヨーク州立大学などで1982年まで修学を続ける。1986年頃より報道写真家としてアメリカを中心に取材撮影をし、世界の主要雑誌で作品を発表する。1990年から2003年までモスクワに拠点を移し、ソビエト連邦の崩壊とロシアや周辺各国の他、コソボ、911から派生したアフガニスタンなどの紛争地域を取材。2004年より東京在住。日本やその他アジアの社会情勢を海外の主流メディアで報道している。東日本大震災以降、東北地方、特に福島に焦点を当てた取材を続けている。

――初めて東京に来られた時、どのような印象を受けましたか。

「まず最初に驚いたのは、東京の人々が、あからさまでなくとも実は秩序を保ちながら動いているということです。他のどこの都市でもこれは経験したことがありません。混沌としているのに秩序が保たれている。うまくバランスがとれていて、混乱が生じません。一見カオスに見えるけれど、実はそこに一定の流れと着地点があるのです。例えば踏切を待つ人々の流れ。踏切が開くと一瞬混乱が生じるよう見えますが、実は秩序だっています。信号を待つ人々が青になって道を渡る時も同じです。混沌と秩序が共存しているのです。」

――今回東京を撮られて、印象に残った場所はどこでしょうか。

「早稲田のキャンパスからトラムに乗って、終着駅は東京の昔の面影が残る 三ノ輪橋なので、私にとって日暮里・舎人ライナーと都電に乗ることは、明治時代から現代の東京へのタイムトリップのようでした。都電とライナーは良いコンビです。古い東京、そこから川を渡ってモダンな東京の郊外へと連れて行ってくれる、エギゾチックな体験でした。」

――都営交通のシステムについてはどう感じられましたか。

「複雑な都市ですからシステムも複雑です。そこで非常にスムーズで効率的に機能しているのです。電車が3分遅れることをアナウンスすることに驚かされます。前の電車が出た直後なのに。理解できないです、後続の電車もまたすぐ来るのに。ただただ驚かされます。素晴らしいシステムです、他に言葉がみつかりません。」

PROJECT TOEI インスタグラム、
やってます。

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