決算
令和6年度 決算
1.概況
交通局が所管する交通事業会計(自動車運送事業・軌道事業・新交通事業)、高速電車事業会計、電気事業会計の令和6年度決算は、3会計合計の営業収益が2,002億1千1百万円(対5年度比4.9%増)、経常損益が238億2千5百万円(対5年度比42億4百万円増)となりました。乗車人員については、4事業の合計で12億4,830万3千人(対5年度比5.5%増、一日平均342万人)となりました。
リモートワークの定着や、少子高齢化の進行に伴う生産年齢人口の減少などにより、長期的には乗客数の大きな増加は期待できず、加えて、事業の担い手の不足や世界的な気候変動、物価高騰による経費の増加など、事業環境は一段と厳しさを増しています。
こうした中で、令和6年度は、「東京都交通局経営計画2022」に基づき、安全・安心の確保を最優先に、質の高いサービスの提供や東京の発展への貢献、持続可能な経営基盤の確立を図ることを基本に、事業運営を行いました。
2.事業別の状況
自動車運送事業(都営バス)
乗車人員は2億3,091万1千人(一日平均63万3千人)で、前年度に比べて921万人(4.2%、一日平均2万7千人)増加しました。乗車料収入は377億7千3百万円で、前年度に比べて15億6百万円の増収となりました。
経常損益は、16億2千3百万円の黒字(5年度は16億2千6百万円の黒字)となりました。
軌道事業(東京さくらトラム(都電荒川線))
乗車人員は1,875万人(一日平均5万1千人)で、前年度に比べて65万7千人(3.6%、一日平均2千人)増加しました。乗車料収入は23億5千3百万円で、前年度に比べて8千2百万円の増収となりました。
経常損益は、2億2千1百万円の黒字(5年度は1億7千万円の黒字)となりました。
新交通事業(日暮里・舎人ライナー)
乗車人員は3,476万3千人(一日平均9万5千人)で、前年度に比べて181万4千人(5.5%、一日平均5千人)増加しました。乗車料収入は61億9千万円で、前年度に比べて3億4千3百万円の増収となりました。
経常損益は、2億5千1百万円の黒字(5年度は8千5百万円の赤字)となりました。
高速電車事業(都営地下鉄)
乗車人員は9億6,387万9千人(一日平均264万1千人)で、前年度に比べて5,314万4千人(5.8%、一日平均15万2千人)増加しました。乗車料収入は1,355億9千8百万円で、前年度に比べて56億4千3百万円の増収となりました。
経常損益は、205億6千万円の黒字(5年度は180億1千4百万円の黒字)となりました。また、6年度末の累積欠損金は1,707億7千9百万円(5年度末1,971億6千1百万円)、長期債務は5,358億円(5年度末5,617億円)となりました。
電気事業
販売電力量は12万8,599MWhで、前年度に比べて3万9,244MWh増加しました。電力料収入は20億5千7百万円で、前年度に比べて11億5千3百万円の増収となりました。
経常損益は、11億6千9百万円の黒字(5年度は1億4百万円の赤字)となりました。
- ※この決算は、今後、監査委員による決算審査を経て、東京都議会の認定に付されます。