電車部 清澄乗務管理所 清澄乗務区
Kさん
2013年入局
鉄道会社に勤めていた祖父の存在が、電車に興味をもったきっかけ。駅長として活躍し、後に新線の開発計画にも参加した祖父の姿に、自身も将来は電車の仕事、特に運転士になることを夢見てきた。将来の電車運転士を数多く輩出する短大へ進学し、新卒で東京都交通局へ入局。鉄道営業、電車車掌を経て、2020年より大江戸線の運転士に。
お客様を見つめ
東京の「大動脈」を
動かすやりがい
仕事と魅力
技術・情報・予測力で
安全、確実な大江戸線の運行を支える
現在、都営大江戸線の運転士として、電車運転、ドア操作、車内空調管理、案内放送などを担当しています。大江戸線は自動運転を導入し、車掌がいないワンマン運転を行っています。非常時には運転士が手動で運転を行いますが、普段は出発後の加速や駅接近時の減速・停止を自動で行っています。また、ホームには混雑時や最終列車の時を除くと基本的に駅係員はいません。そのため、大江戸線の運転士は運転業務だけでなく、ドアの開閉や発車メロディの操作といった車掌や駅係員の役目も担うという特徴があります。
業務の中でも、特に神経をつかう業務は発車時のドア閉めです。大江戸線の運転士はホームの様子を目視せず、モニタで確認しながら車両片側の24個のドアを操作します。ラッシュ時には、モニタ越しの物陰や人影から、電車に駆け込もうとするお客様が飛び出てくることも少なくありません。ホーム階段の位置や混む時間帯等、各駅の特徴をすべて頭に入れ、安全なドア操作を心がけています。安全性を確保しながら定時運行を続けていくことは容易ではありませんが、この重責こそ公共交通機関の最前線に立つ誇りであると感じています。
想いとエピソード
お客様の目線で考え、動く
そこに生まれる快適さという付加価値
信号トラブルによる運転見合わせが発生した時のことです。停車の原因は何なのか、運転再開はいつなのか、お客様はとても気になっているはずです。こういう時、乗務員は無線を通して即座に事態を把握できますが、無線で使われているのは専門用語です。そこで私は、お客様にわかりやすい言葉を選びながら車内放送で状況をご説明し、外国の方には英語の自動放送を組み合わせてご案内することにしました。運転再開まで定期的にアナウンスを繰り返したこともあってか、大きな混乱もなく運転を再開でき、胸をなでおろしたことを覚えています。
私たちには安全で正確な運行に加え、乗車時の心地良さも求められています。だからこそ、日頃から念頭に置いているのは、お客様の目線に立って次の行動を判断すること。ホームで汗を拭くお客様を見て空調の風量を調節したり、駅間での停車発進時には事前アナウンスを行い、お客様の体勢が整う頃合いを待って車両を操作したり、日々気配り目配りが欠かせませんが、ふとホームから手を振ってくださるお子様を見かけたりすると、まるで小さい頃の自分を見ているようで心が和みます。
夢・目標
広がる選択肢に
自身の興味と可能性をかけてみたい
運転士になる事は子どもの頃からの夢でしたが、現状に満足せず、技術と経験に磨きをかけ、さらなるキャリアアップを果たしていきたいです。幸い、東京都交通局には、方向性の異なる次の道が多数用意されています。運転士の育成などを行う指導操縦者や指導職員、さらには都庁の本局で活躍するという選択肢もあります。
現在、私が意識しているのは指導職員です。指導職員に就くと後輩の育成はもちろん、勤怠管理や安全管理、業務研修の実施など業務の幅が広がります。そのため、自身の成長につながると考えています。その一方で、まだ運転したことのない新宿線や三田線も経験して、全線制覇してみたいという夢もあります。全線の車両を経験した運転士は少ないと聞くので、そんなチャレンジにも憧れています。
広がる選択肢を前に、これからも日々の運転業務と真摯に向き合いながら、自分らしいキャリアを描きたいと考えています。
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今の仕事、「ここを見てほしい」といえば?
混雑具合や駅の構造などを考慮しながら、数秒単位で発車メロディを流し始めるタイミングを調整しています。乗り遅れや駆け込み乗車を防ぎ、お客様がゆとりをもって乗車できることを目指しています。
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プライベートは何をしている?
サウナに行くことが多いです。自宅近くにスパ施設があり、人の少ない夜間に入店して閉店まで2~3時間ゆっくりと過ごします。しっかりとリフレッシュした後、自宅で撮りためたテレビ番組を観るのが定番の過ごし方です。
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入局して一番成長したところは?
安全に対する意識です。鉄道の仕事は駅係員・車掌・指令・助役・保守といった多くの人に支えられています。それぞれがもつ安全に対する強い想いに触れたことで、安全・安心に対する意識は、入局時とは比較にならないほど高まりました。
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未来の仲間に一言
入局するまで東京の地下鉄に乗った経験がほとんどなかった私が、運転士をしていることに今でも驚いています。知識は無くても入局して学べるので安心してください。私を含め、たくさんの先輩方が力になってくれますよ。

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11:45
出勤
出勤後、制服に着替えて点呼場へ向かいます。
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12:00
出勤点呼
アルコールチェックと健康状態の申告を行います。また、連絡事項を聞き、その日に乗務する列車ダイヤが示された「仕業(しぎょう)」と呼ばれる行路表を受け取ります。手元の時計も1秒単位で調整します。
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12:30
乗務開始
大江戸線内を運行します。乗務と休憩を2回ほど繰り返します。休憩時間はダイヤによって異なりますが、合計で2時間程度です。
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22:00
仮眠
翌日の始発電車を担当する場合は、終電は担当せず仮眠室に向かいます。仮眠室は清澄乗務区や車庫内などに複数あり、その日の勤務によって使用する場所が変わります。
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4:00
起床
身支度を整え、アルコールチェックを行います。
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4:30
出庫点検
始発駅の留置線で車両の電源を立ち上げ、ブレーキ、ドア、無線、走行に異常が無いかを確認します。車庫では検車担当の方が電源を立ち上げます。
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5:00
乗務開始
1回または休憩を挟んで2回出場し、運転をします。
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8:00
乗務終了
乗務区に戻り、乗務終了です。
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8:45
退勤点呼
業務内容と異常があればその旨も報告します。翌日(次回)の勤務について確認した後、退勤します。
![電車運転[地下鉄]](../assets/img/work/person01_h1.png)

