想いを運ぶ東京都交通局の仕事

職種紹介

地下鉄・バス・路面電車などを運営する東京都交通局には様々な職種があり、
職員は、それぞれの専門性を発揮して活躍しています。
それぞれの仕事について、概要と入局後のステップをご紹介します。

電車運転[地下鉄]

都営地下鉄の4路線を合わせた総営業キロは109km。約700名の運転士が、1日平均200万人という大勢のお客様を乗せて東京を縦横に走らせています。車両には安全な走行を支える先進技術がいくつも搭載されていますが、それらに甘んじることのない強い責任感と使命感が求められる仕事です。

※数字は2022年4月1日 現在

電車車掌

現在、約300名が車掌として勤務しています。車両ドアの開閉操作をはじめ、車内へ向けた次駅のアナウンス、車内環境の維持、非常時の情報提供まで業務は多岐にわたります。ホームと車内におられるお客様の様子を常に気にかけ、臨機応変に対応する観察力と柔軟性が求められる仕事です。

※数字は2022年4月1日 現在

鉄道営業(駅係員)

駅において改札業務や、お客様のご案内、ホームの安全監視などを担います。都営地下鉄では総勢700名以上の鉄道営業(駅係員)が駅業務に当たっています。勤務のパターンには大きく分けて「始発担当」と「終車担当」があり、泊まり勤務を基本としたシフト体制が組まれています。お客様とじかに接するまさに“都営地下鉄の顔”といえる仕事です。

※数字は2022年4月1日 現在

電車運転[路面]

開業から100年以上の歴史をもつ都電荒川線(東京さくらトラム)。荒川区の三ノ輪橋から新宿区の早稲田をつなぐ12.2kmを運転します。地下鉄にはない踏切や、道路上を自動車と並走する区間があり、常に状況に応じた判断を迫られます。一方で、運転士自身が運転席で料金案内やアナウンスといった車掌業務も兼ねるため、お客様を身近に感じられる仕事でもあります。

※数字は2022年4月1日 現在

自動車運転[バス]

東京都交通局では、都内全129系統を運行し、1日平均50万人のお客様を目的地まで送り届けています。各営業所・支所に在籍する都営バス運転手は約2,100名。入局後、多くの職員は最初に配属された営業所で長く勤務するため、顔なじみのお客様が増えるなど地域に根差した働き方ができる魅力があります。

※数字は2022年4月1日 現在

交通技能[電気]

地下鉄の運行において電気に関連するすべてを担当する職種です。実際の業務は、電車の動力となる電気そのものを扱う電力区と、運転保安設備と呼ばれる信号設備や通信設備を担当する信号通信区に分かれており、ともに昼夜24時間体制の保守管理を行います。まさに都営地下鉄の運行を根幹から支える仕事といえます。

交通技能[保線]

地下鉄の安全で快適な走行を目指して線路を整備する仕事です。毎日の地道な巡視・点検作業を通して、線路上のミリ単位の不具合を発見し、必要に応じて改良・補修工事を行います。多くの場合、工事は夜の最終電車から始発電車までの限られた時間に行われます。卓越した技術と蓄積した経験、そしてチームワークが求められる仕事です。

交通技能[電車整備]

都内4カ所の車両検修場で、車両の検査と整備にあたります。現場では検査の種類によってチームがわけられており、それぞれが電車の入出庫時に行う日常的な検査、3か月に1回の月検査、4年に1回の分解検査を実施しています。電気、機械、機械制御など幅広い知識が求められるため、探究心が不可欠な仕事です。

交通技能[自動車整備]

都内にある各自動車営業所及び自動車工場にてバス車両の点検整備を行います。1か月自主点検と3か月ごとの法定点検から1年ごとの車検まで実施しています。定期点検以外にもタイヤ、バッテリーの交換など定期的な保守整備のほか、料金器や放送装置といった車載機器類の整備、事故修理やエンジン修理など、一般的な整備士の範囲より幅広い整備を行っています。バス整備の現場では、この高度な技術を吸収できるほか、現在続々と導入が進んでいるフルフラットバスや燃料電池バスの整備を通じて最先端の整備ノウハウを身に付けることができます。