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ニュース

都営地下鉄のニュース【お知らせ】

  • 東京都交通局

浅草線レール破断事象の原因と対策について

本年1月20日及び2月1日の浅草線レール破断に伴う輸送障害では、多くのお客様にご迷惑をお掛けしましたことについて、あらためて深くお詫び申し上げます。
障害発生以降、緊急点検を実施すると共に、専門機関に原因究明を依頼しておりましたが、推定される原因等について、見解が得られましたので下記のとおりご報告させていただきます。

1.専門機関((公財)鉄道総合技術研究所)による見解

(1)平成31年1月20日の事象

トンネル内、かつ漏水が有る箇所で、金属腐食が進行しやすい環境下にあり、レールの底部に腐食(電食)が見られた。また、急曲線部では列車通過による横方向への力がレールに作用しているため、レール底部の腐食部から疲労亀裂が発生、その後急速に進行し破断に至ったと考えられる。

(2)平成31年2月1日の事象

レール底部の腐食は比較的軽微であったが、破断面近傍の溶接箇所に微小な凹凸が見られた。このため、列車が破断箇所を通過する際に繰り返し大きな荷重が作用し、レール底部の腐食部から疲労亀裂が発生、その後急速に進行し破断に至ったと考えられる。

2.対策

通常の巡視やレール探傷などの検査は実施しておりましたが、腐食部からの亀裂が急速に進行してレール破断に至ったと考えられることから、都営地下鉄全線において以下の対策を行うこととします。

(1)電食箇所への対策

急曲線部における腐食(電食)箇所の亀裂が進行してレール破断に至ったことから、以下の対策を行います。

  • 急曲線部における電食発生箇所について、早期のレール交換を実施(発生箇所については、平成31年(2019年)6月までに完了予定)
  • レールに影響を与えるトンネル内の漏水対策
  • 電食発生箇所の監視強化(曲線半径200m未満で電食が発生した箇所を、データベース化し、巡視時に経過観察)

(2)レール溶接部への対策

長年の列車走行で生じたレール溶接部の凹凸により、近傍のレール底部に疲労亀裂が発生したことから、以下の対策を行います。

  • レール溶接部の監視強化(砕石道床区間のレール溶接部に監視マークを設置し、巡視時に経過観察)
  • 監視により凹凸の大きい箇所は、レール削正を実施

《参考》レール破断事象の諸元

発生年月日 平成31年1月20日
路線 浅草線
駅間 浅草~本所吾妻橋
曲線半径 172m
道床 コンクリート道床
漏水・電食 漏水・電食跡あり

画像1:レール破断面

(レール破断面)

補足

電食:電車を走らせる電流は、変電所からトロリー線などで電車へ送られ、レールを通って変電所へ帰る。しかし、レールを流れる電流の一部が大地などに漏れることがある。この漏れる電流によりレールが電解腐食される現象を電食という。

発生年月日 平成31年2月1日
路線 浅草線
駅間 泉岳寺~三田
曲線半径 935m
道床 砕石道床
漏水・電食 なし

画像2:レール破断面

(レール破断面)

画像:レール溶接部近傍の凹凸

(レール溶接部近傍の凹凸)

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