都電荒川線のニュース【報道発表】
- 東京都交通局
都電荒川線に7700形車両を導入します
都電荒川線7000形が7700形として生まれ変わります!
東京都交通局では、昨年より局内若手職員を中心とした「荒川線アピールプロジェクトチーム」を結成し、都電荒川線の更なる魅力向上や観光客の掘り起こし等に取り組んでおります。
この度、昭和30年代から今日に至り、多くの皆様方に親しまれてきた7000形車両の更新に際し、その一部(8両)を廃車とはせず、大規模な改修を行い再生させた「7700形車両」を下記のとおり導入することとしたので、お知らせします。
車体デザインについては、同プロジェクトチームの発案により、クラシックモダン調の配色とし、全盛期の都電をイメージしたものとなっています。
7700形ヘッドマーク
1.大規模改修概要
老朽化した7000形車両の車体や一部の装置類(冷暖房装置や放送装置等)を再利用するとともに、台車、駆動装置、シート等を更新し、車体デザインの見直しを図りました。
2.7700形車両の特徴
配色
クラシックモダン調(みどり2両、えんじ3両、あお3両)
車内表示器
LED表示から液晶2画面に変更し視認性を向上
乗車口
開口幅を拡大し乗車がよりスムーズに(90cmから1m)
車内設備
縦手すりの設置、降車押しボタンの増設、ロングシート横に大型袖仕切りを設置し、安全性や車内快適性を向上
制御装置
VVVF制御装置※を搭載し、エネルギー効率を向上
※VVVF制御装置(Variable Voltage Variable Frequency(可変電圧、可変周波数))
直流を交流に変換し交流モーターを駆動する方式で、電力の効率的な使用が可能
車内照明
LED照明へ変更し省エネルギー化を推進
台車
8900形でも使用している新型台車を採用し、乗り心地が向上
3.運行開始予定
平成28年5月・・・2両(みどり)
その後、平成28年度末までに、えんじ(3両)、あお(3両)の順に導入予定。
各色の車両イラスト
えんじ
あお
4.一般公開について
運行開始に先駆けて一般公開を下記日時に実施する予定です。
詳細につきましては、別途、ホームページ、ツィッターでお知らせします。当日は、「荒川線アピールプロジェクトチーム」が製作した「都電写真館ポスター」の掲示や都電グッズの販売等を予定しています。
日時
平成28年3月28日 12時から14時まで
参考 7000形車両
昭和30年にツーマン(運転手と車掌が乗車)車両として導入。昭和52年に現在のワンマン化(運転手のみ乗車)の改造が行われて、今日に至っている。
乗降時の段差解消と車椅子スペースの導入が評価され、昭和53年に鉄道友の会ローレル賞を受賞。