決算
令和5年度 決算(速報)
1.概況
交通局が所管する交通事業会計(自動車運送事業・軌道事業・新交通事業・懸垂電車事業(令和5年12月27日をもって廃止))、高速電車事業会計、電気事業会計の令和5年度決算は、3会計合計の営業収益が1,907億9千8百万円(対4年度比10.2%増)、経常損益が196億2千1百万円(対4年度比217億2千4百万円増)となりました。乗車人員については、5事業の合計で11億8,347万9千人(対4年度比10.0%増、一日平均323万4千人)となりました。
テレワークをはじめとした人々の行動変容の定着や、少子高齢化の進行に伴う生産年齢人口の減少などにより、長期的にも乗車人員の増加は期待できず、加えて、物価高騰による経費の増加など、事業環境は一段と厳しさを増しています。
こうした中で、令和5年度は、「東京都交通局経営計画2022」に基づき、安全・安心の確保を最優先に、質の高いサービスの提供や東京の発展への貢献、持続可能な経営基盤の確立を図ることを基本に、事業運営を行いました。
2.事業別の状況
自動車運送事業(都営バス)
乗車人員は2億2,170万2千人(一日平均60万6千人)で、前年度に比べて1,237万3千人(5.9%、一日平均3万2千人)増加しました。乗車料収入は362億6千7百万円で、前年度に比べて20億9千万円の増収となりました。
経常損益は、16億2千6百万円の黒字(4年度は17億7千9百万円の赤字)となりました。
軌道事業(東京さくらトラム(都電荒川線))
乗車人員は1,809万3千人(一日平均4万9千人)で、前年度に比べて110万5千人(6.5%、一日平均3千人)増加しました。乗車料収入は22億7千1百万円で、前年度に比べて1億3千7百万円の増収となりました。
経常損益は、1億7千万円の黒字(4年度は1億5千9百万円の黒字)となりました。
新交通事業(日暮里・舎人ライナー)
乗車人員は3,294万9千人(一日平均9万人)で、前年度に比べて217万2千人(7.1%、一日平均6千人)増加しました。乗車料収入は58億4千7百万円で、前年度に比べて3億7千4百万円の増収となりました。
経常損益は、8千5百万円の赤字(4年度は2億1千2百万円の赤字)となりました。
懸垂電車事業(上野動物園モノレール)
令和元年11月から運行を休止し、令和5年12月27日をもって廃止しました。
高速電車事業(都営地下鉄)
乗車人員は9億1,073万5千人(一日平均248万8千人)で、前年度に比べて9,230万8千人(11.3%、一日平均24万6千人)増加しました。乗車料収入は1,299億5千6百万円で、前年度に比べて140億8千6百万円の増収となりました。
経常損益は、180億1千4百万円の黒字(4年度は4億4千8百万円の赤字)となりました。また、5年度末の累積欠損金は1,971億6千1百万円(4年度末2,151億7千5百万円)、長期債務は5,617億円(4年度末5,860億円)となりました。
電気事業
販売電力量は8万9,356MWhで、前年度に比べて6,097MWh減少しました。電力料収入は9億4百万円で、前年度に比べて6千2百万円の減収となりました。
経常損益は、1億4百万円の赤字(4年度は1億7千6百万円の黒字)となりました。
- ※この決算は、今後、監査委員による決算審査を経て、東京都議会の認定に付されます。