決算
令和3年度 決算
1.概況
交通局が所管する交通事業会計(自動車運送事業・軌道事業・新交通事業・懸垂電車事業)、高速電車事業会計、電気事業会計の令和3年度決算は、3会計合計の営業収益が1,559億1千3百万円(対2年度比6.6%増)、経常損益が△128億1千万円(対2年度比126億3千9百万円増)となりました。乗車人員については、5事業の合計で9億6,789万6千人(対2年度比4.8%増、一日平均265万2千人)となりました。
新型コロナウイルス感染症の影響により大幅に減少した乗車料収入は、一部回復が見られるものの、依然としてコロナ禍前の水準を下回っており、今後もテレワークをはじめとする利用者の行動変容などから、乗車人員がコロナ禍以前の水準に回復することは期待できず、当局は引き続き厳しい経営環境に置かれています。
こうした中で、令和3年度は、安定した事業運営を行い得る経営基盤の堅持に向け、可能な限り支出の抑制を図るとともに、感染症拡大防止の取組を進めながら、安全・安心の確保を最優先に、質の高いサービスの提供や東京の発展への貢献を進めることを基本として、事業運営を行いました。
2.事業別の状況
自動車運送事業(都営バス)
乗車人員は1億9,558万2千人(一日平均53万6千人)で、前年度に比べて1,256万4千人(6.9%、一日平均3万4千人)増加しました。乗車料収入は312億9千2百万円で、前年度に比べて29億1千7百万円の増収となりました。
経常損益は、56億4千7百万円の赤字(2年度は95億3千8百万円の赤字)となりました。
軌道事業(東京さくらトラム(都電荒川線))
乗車人員は1,552万9千人(一日平均4万3千人)で、前年度に比べて129万7千人(9.1%、一日平均4千人)増加しました。乗車料収入は19億1千6百万円で、前年度に比べて1億9千4百万円の増収となりました。
経常損益は、1億8千9百万円の赤字(2年度は8億8百万円の赤字)となりました。
新交通事業(日暮里・舎人ライナー)
乗車人員は2,805万8千人(一日平均7万8千人)で、前年度に比べて158万9千人(6.0%、一日平均5千人)増加しました。乗車料収入は49億5千5百万円で、前年度に比べて3億1千万円の増収となりました。
経常損益は、8億4千8百万円の赤字(2年度は14億3千万円の赤字)となりました。
懸垂電車事業(上野動物園モノレール)
令和元年11月から運行を休止しています。
高速電車事業(都営地下鉄)
乗車人員は7億2,872万7千人(一日平均199万7千人)で、前年度に比べて2,852万人(4.1%、一日平均7万8千人)増加しました。乗車料収入は1,023億1千5百万円で、前年度に比べて69億3千4百万円の増収となりました。
経常損益は、64億3千5百万円の赤字(2年度は145億8千5百万円の赤字)となりました。また、3年度末の累積欠損金は2,147億2千8百万円(2年度末2,082億9千2百万円)、長期債務は6,098億円(2年度末6,156億円)となりました。
電気事業
販売電力量は11万6,188MWhで、前年度に比べて3万4,832MWh減少しました。電力料収入は11億7千6百万円で、前年度に比べて9億5千7百万円の減収となりました。
経常損益は、3億1千万円の黒字(2年度は9億1千3百万円の黒字)となりました。