私の7つ道具 〜木場車両検修場・運用区編
都営交通で働く職員たちは、専門的な知識と経験が必要とされます。毎日のスムーズな運行と、お客様の安心と安全を守るため、裏方として都営交通を支える職員の仕事道具。今回は、地下鉄・大江戸線のメンテナンスを手掛ける木場車両検修場・運用区の"7つ道具"を紹介します。
第1回鉄板から切り出して作った「スパナ、めがねレンチ」
座席の下にある、ブレーキに繋がるコックを調整するために使う「スパナ」です。既存のスパナでは届かない狭い場所にコックがあるため、使いやすい形を自分たちで作りました。ひとつずつ分厚い鉄板から切り出し、磨き上げています。2つの丸が繋がった「めがねレンチ」は、車両の外側にある戸制減圧弁の調整に使います。道具がなければ、自分たちで作る。道具を作るアイデアは、先輩から受け継いだものもあれば、若手職員が新鮮な目線で思いつくこともあります。もちろん、アイデアを形にするには、技術の裏付けがなくてはなりません。