交通局の概要
都電荒川線
都電の歴史は、明治44年に東京市が東京鉄道株式会社から路面電車事業を買収し、東京市電気局として開局したときに遡ります。
都電には、かつて文字通り“都民の足”として隆盛を誇った時代がありました。最盛期の昭和18年度には、一日平均193万人ものお客様が利用されました。系統も41系統を数え、都電が都内を縦横に走っていました。しかし、自動車交通量が増大していく流れの中で、軌道敷内への自動車乗り入れによる輸送効率の低下が顕著となり、昭和42年から昭和47年にかけて181kmもの路線の廃止を余儀なくされました。
現在では、路線の大部分が専用軌道であること、代替バスを運行できる道路がないこと、沿線住民等の強い存続要望があったことなどにより、三ノ輪橋~早稲田間を走る都電荒川線のみを運行しています。
営業キロはわずか12.2kmですが、令和4年度は一日平均約4万7千人のお客様にご利用いただき、地域に密着した交通機関として親しまれています。
都電荒川線の魅力を国内外に積極的にアピールし、更なる利用者の誘致、沿線地域の活性化に寄与していくため、外国人を含む観光客の方にも親しみやすい路線愛称を付けることとし、広く意見募集を行いました。その結果平成29年4月に愛称を「東京さくらトラム」に決定しました。
東京さくらトラム(都電荒川線)の概要
令和5年4月1日現在
線 区 |
営業区間 | 三ノ輪橋~早稲田 |
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営業キロ | 12.2km(専用軌道部10.5km、併用軌道部1.7km) | |
停留場数 | 30か所 | |
車 両 |
在籍車両数 | 33両 |
(内訳) | 7700形 8両(定員62人) | |
8500形 5両(定員65人) | ||
8800形 10両(定員61人) | ||
8900形 8両(定員62人) | ||
9000形 2両(定員64人) | ||
規 格 |
軌間 | 1,372mm |
電気方式 | 直流600V | |
運 転 |
最短運転時隔 | 3分00秒 |
表定速度 | 13.1km/h | |
最高速度 | 40.0km/h | |
運転所要時分 | 56分 |